26得点

あり得ないものを見てしまった時、それが現実のものとは到底思えませんでした。
確かに途中までは現実だったのですが、途中から喜びも宙の上をさまよっているようで、
帰りに球場から駅に向かう時は、先ほどまでの光景が夢ではないかと思いました。

26点、取れば取れるものです。

さて、場面は試合前に戻ります。
今日は MarinesEagles の第2戦。
昨日の混雑具合があまりにも、ということで、
一緒に観戦するふさ千明さん(仮名)は5時半に球場入りとのことでしたが、
私は昨日と同じ9時頃に球場着。

多少、昨年より人が多いと思ったものの、昨日の喧騒が嘘のようでした。
ライトスタンドに入ってダッシュすると、昨年いつものように観戦していた場所を確保。
ほどなく、一緒に観戦する2人も入場してきて、
ゆったりとした気分で試合前のセレモニーを迎えることができました。




今日の試合前のセレモニーは、1974年の日本一ナイン&監督で始球式。
ナインが各々守備位置につき、ライトからボールが回り始めます。
最後は金やんこと金田監督にボールが渡され、それが村田投手に。
村田投手はいつものマサカリ投法で投球...
あれ?関川が振りません。あ、振りました。どうやら、ボールに見とれていたようです。
スタンドからもそのボールに見とれていましたが、
後のスポーツ紙によると140km/hだったようです。おそるべし。

そして、Marinesの先発はアンダースローの渡辺俊介。
彼は最速が130km/hくらいです。
私は邪な考えで「始球式のおかげで1ストライク儲かる」と考えていました。

渡辺俊介はゆったりとしたフォームで芸術的なサブマリンから投じます。
127km/hの球が来たと思ったら、97km/hの変化球が。
どうやら、楽天のバッターは全くタイミングが合いません。
昨日と違って、前途を感じさせる出だしとなりました。

1回裏、ドラマの始まりはここからでした。
1番小坂、ファースト強襲の打球を放ちます。
弾いたファースト川口が、一塁後方で球に追いつき、一塁ベースに入ります。
小坂、一塁には珍しく足からのスライディング。セーフ!!
転がしたからこそのヒット、期待を持たせる攻撃の開始でした。

2番西岡、初球に軽くバントのフェイク。走る小坂、二塁へ送球する藤井。
これも難なくセーフ。盗塁王を獲った時の活躍を彷彿とさせます。
そして、西岡が振り抜いた打球は右中間へ。小坂、もちろんホームイン。
西岡も走りまくってスリーベースヒット。
これが新しいMarinesの攻撃でしょうか。今年はやるのか!?

3番福浦、レフトフェンス際へのファウルフライを打ち上げます。
これをレフト関川がキャッチ。
少し浅めでしたが、西岡は勢いよくタッチアップし、2点目。
ファウルフライでしたので、わざと取らない選択もありましたが、
まだ1回の段階では私は取る方がよいと思いました。
ともあれ、追加点を効率よく稼げました。

その後の打者は凡退し、2回表も三者凡退。
問題?の2回裏へ...

6番パスクチ、センター前ヒットで出塁。

7番橋本、初球にパスクチがまたしても盗塁を企てます。
これは刺されてアウト。
しかし、本当に今年のMarinesは走る意欲を見せるんだ、
どこからでも走ってくるんだ、ということを他球団に示しただけでも価値ある失敗でした。
そして、橋本はセンター前ヒット。
8番今江もライト前ヒットで続きます。

昨年なら、
「パスクチが盗塁失敗してなければ1点入ってたのになぁ」
と思っていたところでしたが、既に2点取っていることも含めて、希望を持っていました。

9番代田、彼は2003年の最終戦に翌年の契約を賭けて出場していました。
その試合で懸命に走って見事に出塁!しましたが、その時一塁手と交錯して大ケガ。
なんと、球団は2004年の契約をしてくれなかったのです。
それが、トライアウトを経て2005年に復帰。オープン戦では盗塁しまくっていたのでした。
そして、この日のスタメン。
しかし、彼の放った打球はショート正面、おあつらえ向きのゲッツー...
というように見えて、快速で1塁をセーフにしました。
これぞ、代田の醍醐味です。

2死13塁となり、ここで楽天の田尾監督は先発の藤崎投手を降ろして有銘に交替。
私は大反対です。
何のために若手の投手を大抜擢して開幕第2戦の先発に使ったのでしょうか。
彼の飛躍、それはチームの飛躍をも意味するかもしれないのです。
目先にこだわってしまった、そう思います。

いくら押せ押せムードとは言え、ここで点が取れないのがいつものMarines。
現実的に2点のリードだけではいつ何が起こるか分かりません。
ライトスタンドがそれを一番よく知っています(爆)

1番小坂、早くもこの日2度目の打席でした。
叩きつけた打球はあまり鋭い打球ではありませんでした。
が、真っ直ぐにあまりにも真っ直ぐにセンター方向へ進み、
セカンドもショートもギリギリ追いつけずにセンター前へのタイムリー。
ここで、大きな大きな3点目が入ったのでした。

2番西岡、1打席目は左打席。
そして投手が替わってこの2打席目は右打席。
大きく振ったバットから放たれた打球は、レフトスタンドへと向かいます。
最悪でもフェンス直撃はすると見守るライトスタンドのMarinesファン。
その期待を大きく上回ってのスタンドイン。
この時点で6-0。ファンも狂喜乱舞しています。
さすがに試合も決した感が漂ってきました。

この後、
3番福浦、今季初ヒットを彼らしいバッティングでレフト前へ。
4番ベニー、まだヒットは出ていませんが、じっくりと四球。
5番フランコ、彼もまだ今季ヒットは出ていませんが、四球。
ここで、投手が小倉へと交替。
本来、彼はこんな場面で使われる投手ではないと思うのですが...

6番パスクチ、カウントは2-3になります。
小倉も押し出しはしまいと懸命にストライクを投げ込みますが、
しっかり振っているパスクチもバックネットへタイミングのあったファウルで凌ぎます。
そして、本当に本当に逆転不可能となる、満塁弾がレフトスタンドへ...
この時点で10-0。

以下、打順も回りに回り、
2番西岡がヒットを放ち、これでサイクルヒットにあと二塁打1本。
そして、10者連続得点を含み、2回だけで得点は11点。計13-0。
Marinesファンはある試合を思い出していました。

昨年の対ダイエー戦、小宮山が先発したあの試合...
最終スコアは0-21。新垣に完封されました。
あの試合も2回までに2ケタ得点をダイエーがマークしていたのです。
今日はその裏返し。あの屈辱は、21点を取ることでしか晴らせない、そんな気持ちでした。
が、まさか取るとも思っていませんでした。

3回表、渡辺俊介は快調に三者凡退に切って取ります。
ふささんが自分で付けている記録を眺めて「パーフェクトだよ」とつぶやきます。

3回裏もベニーに今季初ヒットは待望の一発が飛び出し、14-0。

4回表、先頭打者の関川に対し、渡辺俊介痛恨の?フォアボール。
カウント2-3にはなっていたので、惜しまれる四球でした。
が、これをゲッツーで切り抜け、ノーヒットノーランは継続中。

4回裏、先頭は2番西岡。
二塁打でサイクルヒットの期待が高まりますが、レフトファウルフライ。
そして、攻撃陣は一休みで本日初の無得点のイニング。
楽天の福盛もこんなところで投げる投手ではないのですが、
昨日投げていないこともあり、調整登板のようでした。
が、他の投手が崩れたことから考えると、貫禄のピッチング。
まぁ、この辺で攻撃も終わりだろうとも思っていましたが...

5回表、ファーストの福浦に替わって、黒いストッキングの人が守備に入ります。
Marinesファンは沸いています。これは分かる人にしか分からないでしょう。
そして、無安打無得点継続中の渡辺俊介のピッチングに期待して、
「初芝、ヒットではなくてエラーにしろよ」と心の中で思う人が多くいたことでしょう。

5回裏、2番西岡のなんと5打席目。
しかし、ライトフライでまたもサイクル達成ならず。

6回表、
Eagles、Marinesともにスタメンから多数の選手が交替し、さながらオープン戦のよう。
そんな中、途中から守備に入っていた楽天の捕手長坂がこの日最初のバッターボックスへ。
渡辺俊介が投じますが、打球は無情にもセンター前へ...
これで、ノーヒットノーランを観戦するという私の夢もこの試合では消えました。
が、このランナーもゲッツーで一気に消えます。

6回裏、またまたMarines猛攻で4点追加。
当然、打順もぐるぐる回り、2番西岡の6打席目も。
しかし、ここもライトフライ。
何とかもう1打席回してやってくれ~と、心の中で叫ぶ私。

7回は両チーム何事もなく無得点。

8回表、Eaglesの主力のロペス・磯部も抑え、彼らは開幕からノーヒットが続きます。

8回裏、Marines攻撃の最終章が残っていました。
西岡に打席が回るためには2人出塁する必要があったのですが、これをあっさりクリア。
というか、先頭打者から四球・四球・死球とは、何としたことか。
そして、1番渡辺正がタイムリーを放ち、2番西岡の打席。
ライトスタンドから「ツーベース!!ツーベース!!」コールを叫ぶMarinesファン。
西岡の打球はライト前へ...さすがに2塁へは行けませんが、この日4安打。
あまりにも見事でした。
攻撃は続き、この回も7点。合計で、26得点となったのでした。

9回表、完封を賭けて渡辺俊介が最終回のマウンドへ。
賭けて、という表現がふさわしくないほどあっさりと三者凡退で、
終わってみれば楽天の打者は延べ27人と、完全試合と同じ人数なのでした。
お見事、1安打1四球での完封劇。

この試合、ノーヒットノーラン、サイクルヒット、毎回得点等を見られるかもしれないと
途中で期待していましたが、それらは見られませんでした。
それにしても、こんな得点を見られるとは、本当に信じられません。

試合結果: Marines 26-0 Eagles

振り返ってみるとこの試合の勝敗を決めたのは、
2回裏の小坂のタイムリーだと思っています。
先にも書きましたが、この3点目がどうしても取れないのがこのチーム。
これをあっさり取れたということが、今年の上位進出への希望を抱かせました。

もちろん、最大のヒーローは渡辺俊介投手です。
そして、惜しかったサイクル、西岡選手もヒーローインタビューに。

もう1人、4安打(内2本塁打)の新外国人パスクチもいましたが、
ヒーローインタビューには呼ばれませんでした。
後から知ったのですが、2本目の本塁打がもし三塁打だったら、サイクルだったとか。
西岡にばかり頭が行っていて、試合中には全然気がついていませんでした。
さらに、西岡は6打点の猛爆でしたが、パスクチは7打点とこれを超えていたとは。

こうして楽天に初戦の借りを返し、1勝1敗としました。

帰宅してスポーツニュースを見ると、大きく取り上げられています。
ここで、今日あったことが現実だったんだと、ようやく思えるようになりました。


この項、書き込みは3/28です。
[PR]
by RRR134 | 2005-03-27 17:00 | 野球


<< みのもんたの朝ズバッ! 祝、プロ野球開幕、パ・リーグ開幕 >>